日本商品化権大賞 Japan Commercialization Award

日本商品化権大賞 2021

  • 趣旨

  • 商品化権ビジネスは進化を続け、現在はキャラクターが持つ顧客吸引力などの価値を最大化することが重要となってきており、それを実現する施策にはイノベーションや、ブランディングを強化する戦略がとられています。その中でもすぐれた施策を実施した団体及び個人を表彰することで、商品化権ビジネスに係わる人材の育成ならびに業界の発展に繋がると考えこの賞を創設しました。
  • 対象

  • 2020年11月1日より2021年10月31日まで、日本国内で実施したキャラクターの顧客吸引力を高めた施策および日本発キャラクターが海外で実施した施策が対象となります。なおキャラクターの定義は広義の意味で解釈し、商標権、著作権、パブリシティー権を含み、施策とは顧客吸引力を高めるために実施したCM、広告、キャンペーン、メディア(映画、TV番組、配信、アプリ、ゲーム、出版、)発信、イベント、施設、展示会、商品化などを指します。
  • 日本商品化権大賞
    賞構成

  • 国内部門
    国内でキャラクターの顧客吸引力を高めた施策を実行された団体、個人を表彰 します。

    グローバル部門
    海外および国内で日本発のキャラクターで顧客吸引力を高めた施策を実行され た団体、個人を表彰します。

    審査員特別賞
    最終審査員が、特に革新的な提案があった施策を実行された団体、個人を表彰し ます。

    特別栄誉賞
    複数年に渡り優れた施策を実行された団体を表彰します。

  • 主催

  • 一般社団法人日本商品化権協会
  • 後援

  • 経済産業省
  • 審査方法

  • キャラクター毎に対象期間に実行した施策をまとめ、国内部門 308キャラクター、グローバル部門20キャラクターをリスト化しました。その後顕彰委員会で一次審査を行い、有識者で構成する最終審査会で受賞キャラクターを決定しました。
  • 顕彰委員会

    • 委員長
    • 株式会社ADKエモーションズ 取締役
    • 和田 修治
    • 副委員長
    • 東映株式会社 テレビ商品化権営業部 部長
    • 杉浦 美恵
    • 委員
    • 株式会社講談社 ライツ・メディアビジネス局 国際ライツ事業部 部長
    • 五十嵐秀幸
    • 委員
    • 東映アニメーション株式会社 営業企画本部 版権事業部長
    • 上村 敏行
    • 委員
    • 株式会社バンダイ メディア部 DGM
    • 大堀 真由
    • 委員
    • 株式会社電通 コンテンツビジネス・デザイン・センター アニメ&キャラクター2部長
    • 木村 朋枝
    • 委員
    • 株式会社テレビ東京アニメ・ライツ本部国際事業室長兼アニメ局専任局長
    • 斉木 裕明
    • 委員
    • 株式会社ムービック 生産開発部デザイン部 部長
    • 南雲 晋吾
    • 委員
    • 株式会社ビジネスガイド社 取締役
    • 藤波 信義

    ※五十音順、敬称略、役職等は2021年12月現在

  • 最終審査会

    • 審査委員長
    • 亀井 昭宏 (早稲田大学 名誉教授)
    • 審査委員
    • 中村伊知哉 (情報経営イノベーション専門職大学 学長)
    • 審査委員
    • 濱田 逸郎 (江戸川大学 名誉教授)
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員長
    • 和田 修二
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰副委員長
    • 杉浦 美恵
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 五十嵐秀幸
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 上村 敏行
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 大堀 真由
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 木村 朋枝
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 斉木 裕明
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 南雲 晋吾
    • オブザーバー
    • 日本商品化権協会 顕彰委員
    • 藤波 信義

    ※五十音順、敬称略、役職等は2021年12月現在

日本商品化権大賞2021 国内部門

「エヴァンゲリオン」シリーズ

  • 受賞者
  • 株式会社カラー
    株式会社グラウンドワークス

授賞理由

1995年のテレビアニメシリーズの放送からアニメとして不動の地位を確立し、「エヴァらしさにこだわらない」発想力の極意で、アパレル、飲食、さらには新幹線や町おこしまで多岐に渡ってのコラボ展開を数多く実施され、幅広い年代のファン獲得にもつなげてこられました。また、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの完結編の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(以下シン・エヴァ)の公開時も様々なコラボ・キャンペーン等を実施し、シリーズ全体の累積興行収入216億円(内シン・エヴァ102.8億円)を達成されました。商品化においても世界的なファッションデザイナーのアパレルや高級車販売など、様々なジャンルの企業にライセンスされ、1997年の最初の企業コラボから商品化総数が2万点を超えるなど、商品化権ビジネスの発展に多大な貢献をされました。

日本商品化権大賞2021 国内部門

TVアニメ「呪術廻戦」

  • 受賞者
  • 呪術廻戦製作委員会

授賞理由

2020年10月から2021年3月までテレビアニメの地上波放送と動画配信を同時に実施され、テレビアニメは高視聴率を獲得。その後の動画配信の視聴者数も高順位を維持され、その相乗効果も伴ってコミックスについても12月25日発売の新刊18巻をもってシリーズ累計の発行部数が6,000万部を突破することが発表されました。また、それらに伴って様々な企業とのコラボによるイベント、キャンペーン等の施策も続々と実施されています。初の映画化となる「劇場版 呪術廻戦0」も12月24日に全国公開。商品化においてもお菓子、飲料、アパレル、玩具等の様々なジャンルの企業にもライセンスされ、商品化権ビジネスの発展に多大な貢献をされました。

日本商品化権大賞2021 グローバル部門

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

  • 受賞者
  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』製作委員会

授賞理由

集英社より刊行中の吾峠呼世晴による漫画作品を原作とし、ufotableによって制作されたアニメ「鬼滅の刃」は、2019年より『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』が国内外で放送・配信され、世界中で注目される作品となりました。そして、「竈門炭治郎 立志編」に続く『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』は世界78の国と地域で劇場公開され、全世界合計の興行収入が約520億円を突破する大ヒットとなりました。また海外商品化においても様々なジャンルでのライセンス展開がなされ、日本発IPのグローバルな商品化権ビジネスの創出に多大な貢献をされました。

日本商品化権大賞2021 グローバル部門

Pokémon

  • 受賞者
  • 株式会社ポケモン

授賞理由

2021年で25周年を迎えた「Pokémon」は、世界を視野にあらゆる世代に向けた施策と商品を展開しました。たとえば、Nintendo Swtich・iOS・Androidに対応したゲーム「Pokémon UNITE」の多言語配信、特別記念映像「Pokémon 25 Years of Non-stop Adventure」やオリジナルアニメーション「Pokémon Evolutions」の公開。また、世界各国ではポケモンカードゲームが大きな話題を呼び、グローバルでの話題に事欠かない1年となりました。その他にも、ユニバーサルミュージックグループとは、ケイティ・ペリー、ポスト・マローン、J.バルヴィンなどの世界的アーティストが参加する音楽プログラム「P25」を実施するなど、ゲーム、モバイルアプリ、アニメーション、商品等のポートフォリオ全体でグローバルの施策を展開。日本発IPのグローバルな商品化権ビジネスの発展に多大な貢献をされました。

日本商品化権大賞2021 審査員特別賞

ONE PIECE

  • 受賞者
  • 株式会社集英社
    東映アニメーション株式会社

授賞理由

「ONE PIECE」は2021年にコミックスの第100巻発売、アニメ1000話の放映という記念すべき節目を迎えられ、世界中から約1200万票超の投票が寄せられた「第1回 ONE PIECEキャラクター世界人気投票」を実施。コミックスは45巻連続初版発行部数300万部超えを更新中で、第100巻はオリコンの週間コミックランキングで1位を獲得し、累積発行部数も4.9億部を達成されました。「WE ARE ONE」をはじめとするコミックス100巻記念施策、「テレビアニメ1000話記念オープニング映像:ウィーアー!」などのアニメ1000話施策も話題となり、商品化においても様々なコラボ企画やその他ホビー、ゲーム等の様々なジャンルにもライセンスされました。常にファンを大事にする施策にチャレンジする姿勢は評価すべき事由であり、商品化権ビジネスの発展に貢献されるものと考えます。

日本商品化権大賞2021 特別栄誉賞

熊本県PRキャラクター くまモン

  • 受賞者
  • 熊本県

授賞理由

九州新幹線全線開業きっかけに2010年にデビューした熊本県のPRキャラクター「くまモン」は、「身近にあるサプライズ&ハッピーを見つけてみんなに知ってもらい、おいしいものや大自然など、大好きな熊本の魅力をみんなに熱烈アピールする」というミッションのもとで、国内においては許諾制のロイヤリティフリーという楽市楽座の手法に倣った商品化権ビジネスを10年間で確立されました。またその人気は、熊本県、日本にとどまらず、海外にまで及び、国内外の企業とのコラボ、商品化は言うに及ばず、被災地支援や「コロナピクト」によるコロナ禍の新しい生活様式の啓発活動など多様なご活躍をされました。商品化の市場規模は10年間で累計約1兆円規模となられ、商品化権ビジネスの新たな手法の創出に寄与され、業界の発展に多大な貢献をされました。

※上記画像は「「第93回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2022」にPR出展した際のブースの様子です。なお、表彰式は新型コロナ感染症拡大の影響にて中止しました。

※上記画像は「「第93回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2022」にPR出展した際のブースの様子です。なお、表彰式は新型コロナ感染症拡大の影響にて中止しました。